こんにちは、かつだむ(@tonkatsufarm1)です。
今回は、「大学院の奨学金の返還免除」について解説します。
大学院に進学する場合、大学の4年間に加えて学費がさらにかかるので「奨学金」を検討する方も多いでしょう。
特に、学生支援機構の第一種奨学金を貸与している場合「特に優れた業績による返還免除」という圧倒的な制度を利用すれば、奨学金の返済額を大幅に減らすことができます。
しかし、大学院の奨学金の返還免除を狙う場合、「研究室によっては狙うのが難しくなる」という事実があります。
その最たるものとして「学会発表がしやすいかどうか」が挙げられます。
今回はそのような情報も含めて、この「大学院の奨学金の返還免除」について詳しく解説していきます。
本記事の内容を要約すると以下の通り。
✔大学院の奨学金「特に優れた業績による返還免除」とは
- 奨学金の返還免除は業績(学業、スポーツ、ボランティア等)で審査される
- 第一種奨学金を借りている人が対象(全体の約3割が全額or半額免除されている)
✔大学院の奨学金の返還免除を狙うためのポイント
- 学会発表しやすい研究室を選ぶ
- コアタイムのない研究室を選ぶ
- 先輩が返還免除を受けている研究室を選ぶ(研究室内の争いに注意)


そんな方の参考になれば幸いです。
大学院の奨学金「特に優れた業績による返還免除」とは
大学院の奨学金「特に優れた業績による返還免除」の概要
まず、大学院の奨学金「特に優れた業績による返還免除」の概要について解説していきます。


大学院で優れた業績を残せば、借りた奨学金の全額もしくは一部の返還が免除されるんだ!


- 学問分野での顕著な成果や発明・発見
- 専攻分野に関する文化・芸術・スポーツにおけるめざましい活躍
- ボランティア等での顕著な社会貢献等
✔返還免除の審査対象となる業績
※ここでは3つ挙げていますが、1つ目の「学業に関する業績」の配点割合が圧倒的(8~9割)です。
この制度の目的としては、言い方が悪いかもしれませんが「お金で学生のやる気を引き出す」ということです。
そして例年、第一種奨学金貸与者のうち、約10%が全額免除、約20%が半額免除されており、博士後期課程にいたっては45%近くの人が全額免除か半額免除を受けているようですね。
大学院の奨学金「特に優れた業績による返還免除」の申請資格
次に、大学院の奨学金「特に優れた業績による返還免除」の申請資格について解説します。





大学院の奨学金の返還免除対象になるのは「第一種奨学金を借りている人」だけ。
つまり「ある程度優秀」かつ「本人(と配偶者)の所得が低い」という人に限られます。
第一種奨学金は無利子なので、お金に困っていなくても借りることをおすすめします。
もし、この「優れた業績による返還免除」を受けることができたら、お金を貰ったようなものですからね。
もし選ばれなくても、無利子なので就職してからゆっくり返していけばいいだけです。
それより、大学院という貴重な時間をアルバイトなんかに使うほうがもったいないですからね。
大学院の奨学金の返還免除を狙うためのポイント
①学会発表しやすい研究室を選ぶ
大学院の奨学金の返還免除について分かったところで、次は返還免除を狙うためのポイントについて解説していきます。
まず1つ目のポイントは、学会発表しやすい研究室を選ぶということ。
先ほども少し言及しましたが、大学院の奨学金の返還免除の審査対象(加点ポイント)になるのは主に学業に関する業績です。
とはいえ、学生が3~5年程度研究をしただけで、世紀の大発見をできる可能性は低いでしょう。
そこで、差がつくのが「学会発表」です。
大学院生になれば1度ぐらい学会発表はすると思いますが、本気で奨学金の返還免除を狙っている人はバンバン学会発表します。
実際、僕の大学でも「奨学金の返還免除狙いで学会に出まくる人」がいます。
ただ、ここで不公平なのが「研究室の教授によって学会発表のハードルが違いすぎる」ということ。
例えば僕の研究室は教授の性格上、学会発表するだけでも一苦労なので、みんな学会発表をしたがりません。
一方、友達の研究室なんかは教授が学会発表の原稿を作ってくれたりするところもあるらしく、ハードルの違いを感じますよね…。
研究室のせいにするのは嫌ですが、多少の不公平はありますね。

じゃあ大学院で奨学金の返還免除を狙うなら、学会発表をしやすい研究室を選ぶべきなんだね。

そのためにも、配属前にしっかり研究室の実態をリサーチするのが大事だよ。

②コアタイムのない研究室を選ぶ
大学院の奨学金の返還免除を狙うための2つ目のポイントは、「コアタイムのない研究室を選ぶ」ということ。
冒頭に、奨学金の返還免除の対象となる業績として「ボランティア等での顕著な社会貢献等」というものがありました。
正直なところ、この業績の配点は学業に比べてかなり低いのであまり意味はないかもしれませんが、「他の人との差別化」という意味では有効かもしれません。
学業の評価が多少低くても、ボランティア活動などに力を入れていれば奨学金の返還免除を勝ち取ることができるかもしれません。
さて、このような社会貢献活動を行うにはそれなりに時間が必要です。
ゴミ拾いをしたぐらいで大きく評価されるとは思えないですからね。
そこで重要になってくるのが「コアタイムの有無」です。
コアタイムがある研究室ではどうしても研究以外の時間を作りにくいです。
「夏休みもお盆だけ」みたいな研究室もありますからね…。


ちなみにコアタイムあってもいいことないから、奨学金の返還免除を狙ってなくてもコアタイムはない研究室をおすすめするよ。
③先輩が返還免除を受けている研究室を選ぶ
大学院の奨学金の返還免除を狙うための3つ目のポイントは、「先輩が返還免除を受けている研究室を選ぶ」ということ。
先輩で奨学金の返還免除を受けている人が多ければ、その研究室は「奨学金の返還免除に理解のある研究室」だと言えるでしょう。
上で述べたような「学会発表」「ボランティア活動」をできる機会も多いかもしれません。
ただ、1つ注意してほしいのが、「研究室内の争いがあるかもしれない」ということ。
あくまで噂レベルですが、大学によっては「研究室単位で奨学金の返還免除を受けることができる人数が決まっている」という話も聞きます。



研究室に配属されてからではおそいからね。
まとめ
今回は「大学院の奨学金の返還免除」について解説して、以下のような内容でした。
✔大学院の奨学金「特に優れた業績による返還免除」とは
- 奨学金の返還免除は業績(学業、スポーツ、ボランティア等)で審査される
- 第一種奨学金を借りている人が対象(全体の約3割が全額or半額免除されている)
✔大学院の奨学金の返還免除を狙うためのポイント
- 学会発表しやすい研究室を選ぶ
- コアタイムのない研究室を選ぶ
- 先輩が返還免除を受けている研究室を選ぶ(研究室内の争いに注意)
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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ではまた!