
理系の大学生であれば、3年生の後期に研究室を選び、4年生からは研究室に配属されます。
ただ、3年生にとっては研究室は未知の世界…。



そんな不安や悩みを抱いているはず。
実際に僕もそうだったので、その気持ちは痛いほど分かります笑
特に、大学院への進学を考えているなら「ぜっっったいに失敗できねえぞコレ!!ミスったら死ぬ!」ぐらいの気持ちでしょう。
今回は「3年前の自分を助ける!」という気持ちで、楽しい研究室生活を送る上で非常に重要な「研究室の選び方」について解説していきます。
研究室選びはとても重要
研究室に配属されると、授業を受けるだけではなく、教授、先輩、同期、企業の方と相談しながら研究を進めていくことになります。
要するに、多くの時間を研究室で費やすということ。
なので、過ごしづらい研究室を選んでしまうと地獄です。
特に、大学院に進学するつもりなら3年間を同じ研究室で過ごすことになります。
3年間って長いですよね。中学や高校と同じだけの期間ですから。
「研究室選び」を軽んじている人もいますが、絶対後悔します…。
※ちなみに、大学院から他の研究室に行く人もいますが、大学院から新しい研究を始めるのはかなり努力が必要です。
学部から同じ研究をしている人と比べると「1年の差」があるので、追いつくのが大変です。
研究室を選ぶ上で本当に重視するべきポイント
まずは、研究室選びで重視すべきポイントを3つ挙げます。
基本的に、この3つが自分に合っているなら、楽しい研究室生活が送れると思いますよ!
①教授の人柄
研究室の選び方で、最も重要なのが「教授の人柄」です。
教授の人柄は本っっ当に重要ですよ。
研究室選びは教授の人柄が良いなら基本的にOKだと言い切れます。
卒業研究は、基本的に教授と相談しながら進めていくことになります。
その相談相手と気が合わなかったり、パワハラされ続けると3年間はなかなか辛いです。
研究室に行くのが嫌になって卒業すら危うくなるかもしれないですからね…。
なので、自分と性格の合う教授の研究室を選ぶのが1番大事です。
②コアタイムの有無
2つ目のポイントは「コアタイムの有無」です。
研究室にコアタイムがあるかどうかで、かなり生活の自由度が変わってきます。
学校に来ることが義務付けられている時間
中には、平日の朝から夕方までがっつりコアタイムの研究室も…。
社会人レベルです。
僕の研究室はコアタイムはないので、そこは本当に助かってます。
コアタイムを決めても「来てるだけ」みたいな人もいるし、コアタイム決めなくてもやる人はやりますから。
それなら、研究したい時に研究して、遊びたい時に遊ぶほうが良くないですか?
コアタイムが無ければ、「平日は遊んで土日に研究を頑張る」とかもアリ。
土日の混雑を避けることができるので、色んな所に遊びに行けます。
僕もユニバの年パスを買って、平日に行きまくってました笑
空いてるので土日より快適です♪
だから、結論としてはコアタイムがない研究室を選んだほうがいいと思います。
③研究室の雰囲気
研究室を選ぶ時には、「研究室の雰囲気」も重要です。
自分と合わない雰囲気の研究室を選んでしまうと、居心地が悪いですからね。
でも、配属前に研究室の雰囲気を知るのは難しいんです…。
では、どのようにして研究室の雰囲気を判断するか?
その基準の1つが、大学院生の数だと思います。
大学院生が多い:やる気アリ
大学院生が少ない:やる気ナシ
あくまで傾向ですが、あながち間違ってないと思います。
余談ですが、大学院に進学するつもりなら大学院生が多い研究室を選んだほうがいいと思います。
先輩が多いと心強いですし、一緒に進学してくれる同期が多いほうが、相談しやすいですからね。
研究室の選び方で重視しなくていいポイント
ここまで「研究室選びで重視すべきポイント」について解説してきましたが、「重視しなくていいポイント」もあります。
多くの判断基準を設けると研究室選びが難しくなるので、ここで挙げるポイントは無視してみるのもアリ。
①卒業生の就職先
研究室を選ぶ時に「卒業生の就職先」は気にする必要なし。


そんなことを考えている方って、意外と多いんじゃないでしょうか。
僕もそんなことを考えていましたね~。
しかしながら、卒業生の就職先が自分の就職先に影響することはほとんどないと言えます。
多少は研究室の先輩から情報が流れてくることもありますが、それで圧倒的に有利になることはないです。
ましてや学部で卒業していく人は、研究が始まったばかりの4年生の春に就活です。
それで、研究もクソもないですよ笑
学科が就活に影響することはありますが、その先の細かい研究内容(研究室選び)によって就職先が制限されることはないです。
②研究室の研究内容
研究室選びでは「研究内容」を判断基準にすべきではないです。
意外ですよね。
「研究内容は1番重要」だと思い込みがちですが、それで失敗した人は数知れず笑
僕もそのタイプです。
「やる気が出る」という意味では、自分のやりたい研究をするのは大事。
ただ、期待していた研究ができるか分からないですよ。
教授が無茶苦茶な人だったら、学生の意見を無視して、やりたくもない研究を押し付けられる可能性大。
それなら、気の合う教授と、そこそこ興味のある研究をするほうがマシです。
③共同研究の有無
研究室選びで重視しなくていいポイント、3つ目は「共同研究の有無」です。
「共同研究」と聞けば、凄いことをやってる感じがするかもしれませんが、大したことしないです。
「打ち合わせ➝お互いに研究を進める➝進捗報告」の繰り返しですからね。

そう思ってる方は、共同研究してる研究室を選べばいいと思います。
ただ、思ったような成長ができるかどうかは微妙です笑
むしろ時間を取られるだけのような気も…。
僕も共同研究しているのですが、多少メールのやり取りをしたり、打ち合わせでコミュニケーションを取ったりするぐらいで…。
成長したか?と聞かれると「?」ですね。
研究室を選ぶための情報を集めるには?
「研究室選びで重視すべきポイント」「重視しなくていいポイント」が分かれば、次は「情報集め」です。
先ほど挙げた「重視すべきポイント」を中心に、信頼できる情報を集めましょう!
①研究室の人に直接聞く
信頼度 | 高 |
難易度 | 高 |
信頼度としてはかなり高く、答えてくれた人の様子で研究室の雰囲気もなんとなく分かるのでおすすめです。
ただ、難易度が高いです笑
先輩に知り合いがいるなら可能かもしれませんが、何もきっかけがない状態でいきなり研究室に押し掛けるのは勇気が必要。
でも、もし1対1で話ができたなら、本音や詳しい内部事情が聞ける可能性大です!
②研究室紹介に行く
信頼度 | 中 |
難易度 | 中 |
大学3年生になると、研究室紹介がある大学が多いですよね。
その研究室紹介の質問タイムを利用して、研究室選びに有益な情報を聞き出すという方法です。
研究室の先輩が紹介してくれるので信頼度はありますが、公の場なので本音が聞けない可能性はあります。
大勢が聞いてるところであまり悪いこと言うと、人が集まらなくなりますから笑
あと、時間が限られてるので、聞きたいことが聞けない可能性もありますね。
③教授の授業を思い出す
信頼度 | 中 |
難易度 | 低 |
3年生までに、それぞれの研究室の教授の授業を1つぐらいは履修していると思います。
その授業での様子を思い出して、どんな人か判断する。
これで分かるのは、重視するポイントの中の「教授の人柄」の部分だけです。


そんなことを思い返してみましょう。
この方法の欠点は信頼度が低いことです。
授業だけでは人柄は判断できませんからね。
④風の便りを信じる
信頼度 | 低 |
難易度 | 低 |
最終手段です。
研究室選びの時期になると、研究室や教授に関する様々な噂が飛び交うと思います。
その噂を信じてみる
本当の情報もあるけど、誇張されて伝わってきた情報や嘘もかなり多いですね…。
ある研究室に入りたい奴が、その研究室の嘘の悪い噂を流して、ライバルを減らそうとしてるかもしれません。
なんにせよあまり信用しない方がいいです。
研究室の選び方まとめ
今回は研究室の選び方について、自分なりの考えをまとめました。
せっかく高い学費を払って研究するんですから、楽しみながら自分自身が成長できる研究室を選ばないともったいないです。
「ブラック研究室」なんて言葉もありますが、本当に酷い扱いを受けている大学生、大学院生もいます。
皆さんはそういう研究室を選ばないように、しっかりと情報を集めて、楽しい研究室ライフを送ってください!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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ではまた~!